歯科用金属(パラジウム)について
パラジウム(Pd)は、貴金属の種類に属します。
PGM(白金族金属)の1つで、同じPGMの白金(プラチナ)などと似たような特性を持ち、用途も自動車触媒や宝飾品、歯科治療などに用いられる金属です。NYMEXで取引される価格が国際指標となり、価格の変動により歯科保険の点数も変わります(保険点数改正時に変わります)。
日本では口腔内に使える金属はきちんと決められているのです。
当院で使用している金属はこちら↓
健康保険で永久歯に使用する金属は「金銀パラジウム合金」を使用しなければなりません(乳歯などには銀合金を使用します)。
「金銀パラジウム合金」とはパラジウム以外にも色々な金属が混ざった金属のことです。金属の融点調整(溶ける温度の調整)などのために色々混ぜてあります。
ただ、パラジウム等の歯科用貴金属においては、比較的アレルギーを起こし易い貴金属であることが知られています。
夏場、腕時計やネックレス、等で皮膚が赤くなったり痒くなったりする場合は金属アレルギーの可能性もありますので、お心当たりの場合は皮膚科やアレルギー外来への受診をお勧めいたします。
見た目重要視のメタルボンド(陶歯)やジルコニア(ホワイトメタル)のような白い材料は保険の効かない材料となりますのでご注意ください。