保育園歯科検診
例年6月は虫歯予防デー(6月4日)もあり、歯科検診が行われる。
当医院も毎年3件の保育園を2日に分けて歯科検診に伺っている。
口腔内環境に向けた意識が向上してきたせいか、虫歯が非常に少なくなってきたと感じる。
一昔前は虫歯が多く、塗銀法(とぎんほう)といってサホライドという銀(硝酸銀)を含む虫歯進行予防薬を塗って対処していた。おかげで昔は、お歯黒のように歯がまっ黒という児童がたくさんいた。
しかし、今は虫歯も少なくなり、生え変わる乳歯と言えども歯が黒くなってしまうような薬は使わない。
サホライドという虫歯進行予防薬も当医院にはすでに無い。
時代のニーズに合わせて歯科治療が変化してきたのだろう。
昔は歯医者には必ずあったサホライド(硝酸銀)もそうだが、アマルガム(水銀化合物)や、亜ヒ酸パスタ(歯の神経を処置するときに使う劇薬)なども、絶滅歯科材料だ。
今はたぶん置いてある歯科医院は無いのではないだろうか…
歯科材料も3年単位でマイナーチェンジし、10年単位で治療方法も様変わりするような変化だ。
「昔の常識は今の非常識…」とまでは言わないがそれに近いような気がする。
いずれにせよ、今の保育園児は虫歯が少ない。
口腔内環境に対する啓蒙が浸透しているせいだと感じる。
以下は保育園児の噛み合わせのチェック項目です
ご参考までにアップしておきます