「立春」(2月3日)

季節を分ける節分の次の日「立春」である。

暦の上ではもう春の訪れとなる。
女の子のいる家庭では立春のころからひな人形」を飾り始め桃の節句である3月3日まで約一ヶ月間、華やかな節句飾りが彩を添える。
当医院でも毎年「ひな人形」を待合室に飾る。娘もすでに嫁に行き、日の目を見なくなった雛人形を毎年出すのだが、日本の伝統文化・習慣は悪くない。

平安時代の宮中の人形遊びが庶民に広まったと言われる「ひな人形」だが、更にルーツをたどると中国に行きつくという。地方によって様々な「雛」や、「飾り付け方」があり、その土地の風習に「ひな人形」「雛飾り」も変化している。
日本各地の「雛」が集うホテル雅叙園東京の『百段雛まつり』は一見の価値があるが、今年の開催はあるのだろうか?(コロナ以降中止や縮小されてしまったようだが…?)

「鳴くようぐいす平安京」と覚えた794年の「平安京」遷都から約400年続いた平安時代は、「枕草子」の「清少納言」「源氏物語」の「紫式部」が代表で、女流文学の礎を築いた時代でもあった。(NHK大河ドラマ「光る君へ」でも登場していた)

宮中で雅な雛遊びをしながら、平仮名や和歌を教養として身に着け、文学等が栄えたこの平安時代は きっと平和な時代だったのだろう。

お題の「立春」からだいぶ脱線してしまった…