ショウブとアヤメとカキツバタ
紛らわしいことに、ショウブとアヤメは漢字で書くと同じ「菖蒲」となる。
ふつう「菖蒲」と書いて「アヤメ」と読む人は少ない。「アヤメ」が可哀そうである。
せめて綾目(文目)模様があることから、「綾目」と漢字で書いて欲しい。
梅雨時期の花はアジサイが圧倒的だが、菖蒲(ショウブ)も6月から7月にかけてアジサイと双璧をなす花である。
ショウブ(菖蒲)は、水辺に生え、花びらに黄色い筋が入っている。
アヤメ(菖蒲)は乾燥した場所に生え、網目模様が入っている。
カキツバタ(杜若)は水中に生え、白い筋が入っている。
「何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)」は優劣つけ難く、選ぶのに迷うことをいうことわざがあるが、これは「ショウブ」と読まないのは何故だろう?
この梅雨時、ショウブ(菖蒲)を見かけたらアヤメでもカキツバタでもないことを確認してみては如何だろう…