「クラシック」と「ジャズ」

音楽は様々なジャンルがありその境目がよくわからないのは私だけだろうか?
音楽専攻の方から見ればきちんとした理論があり、明確な違いがあるのだろう。
しかし音楽素人は理屈は抜きに感覚で聞き分けるしかない。
クラシックとジャズの違いを明確に説明できる人はなかなか少ないが、感覚的にはだれでもわかるだろう。

クラシック音楽はピアノベースの古典的な由緒正しきヨーロッパ音楽。
作曲家をリスペクトして楽譜通りに弾いてこその、ちょっと堅苦しいイメージ。
もともと貴族階級の宮廷音楽で、音楽家は髪の毛をくるくる巻いた巻き毛が正装。
おしゃれに着飾ってフランス料理のフルコースを食べる感じ。

ジャズは曲中アドリブ演奏をはさみ、自由でちょっとアダルトでブルージーなイメージ。
力強くて、裏拍を強調するサクソフルな音。譜面がなくてもコードだけで即興演奏できちゃう。
隠れ家的な地下のバーでオイルサーディンをつまみにバーボンをチビチビやる感じ。
「R&B」や「ブルース」との違いがよくわからないけど、なんか大人の渋さがある。

正しいかどうかはわからないが、これが私の中での「クラシック」と「ジャズ」のイメージです。

もともとヨーロッパ音階のドレミファソラシドはアメリカ南部には無かった音階だったという。
哀愁おびたもの悲しい独特のジャズやブルースの音階は、ヨーロッパの音楽には無かったのだ。
「憂うつ」を意味する「ブルー」という単語が、「ブルース」というジャンルになったそうだが、
この独特の音階はルート音から3,5,7,番目の音を半音下げた(♭3,♭5,♭7)音で、これをブルー・ノートと呼ぶらしい。
青山の骨董通りからちょっと入った『ブルーノート東京』は決して「青いノート」という意味ではない。

因みに中南米やヨーロッパのポルトガル、スペイン、イタリアなどの踊りの音楽はラテンという。
思わず腰を揺してしまうリズムと、パワフルでエネルギッシュなのに哀愁漂うメロディ。
街中の気取らないカフェでタコス料理に酸味の効いたサルサソース、庶民的な値段のワインで一杯って感じ。色合いはカラフルな感じがよく似合う。

ロックはバンドミュージシャンがジャカジャカする激しい音楽のイメージだが、ロックンロールやブルースなどの進化系のジャンルらしい。アナーキーな感じのハードロックやパンクロックは社会的思想が込められているのかどうかよくわからないが、昔の「KISS」などのバンドは当時高校生だった私にはインパクト大だった。六本木のハードロックカフェやケントスは今でもあるのだろうか…