花岡加恵

花岡青洲(はなおか せいしゅう)は江戸時代の外科医です。
花岡加恵はその妻。「花岡青洲の妻」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
世界で初めて全身麻酔手術のため、自ら人体実験に名乗りをあげた人です。
当時は、杉田玄白が『解体新書』を刊行し、ようやく人体の構造についての正しい知識が得られるようになった時代でした。

医師であった夫の花岡青洲は妻である加恵のおかげで「通仙散」という麻酔薬を完成させますが、加恵はその代償に視力を失ってしまいます。

嫁、姑のそれぞれの立場、葛藤を交えた「花岡青洲の妻」は有吉佐和子さんの有名な小説です。
ご興味のある方はご一読を。