歯科診療のデジタル化

歯科の診療形態が大きく変わってきました。歯科医院の臨床現場では既にデジタル技術が浸透してきています。

2026年6月の保険点数改正で口腔内スキャナー(ISO ; IntraOral Scanner)によるCAD/CAM保険適応範囲が広がった為でもあります。口腔内スキャナーが開発されたのは40年位前になりますが、技術の進歩により臨床現場で使用できる精度になってきて一気に実用化されてきた感じです。

当医院でも今年6月から口腔内スキャナーによる印象採得(歯の型採り)を行っておりますが、IOSによる光学印象(口腔内スキャニング)は、従来のシリコンやアルギン酸での型採りに比べ、患者負担が少なく石膏模型を作らずに冠(歯の被せ物)が出来上がります。アルギン酸の収縮や石膏の硬化膨張などの誤差を考慮しないで作成できるため、適合精度も悪くありません。技工オーダーもクラウドを介して行うため瞬時に技工士の手元にデータが届き、技工士は届いた3Dデータを基にパソコン上で技工物を作成します。あとは削り出しの機械で技工物を作り、最後の調整を行って納品ということになります。私が歯科医になった頃は想像もできなかったデジタルと歯科の融合です。

義歯に関してはまだ従来の方法で印象採得を行いますが、時代は ISO (IntraOral Scanner )に向かっているように思えます。

矯正歯科の分野においても ISO (IntraOral Scanner)は既に無くてはならない物になっています。

スキャンデータで矯正の術前、術後の重ね合わせができたり、スキャンデータでマウスピースも作れますAIとの併用で昔は手作業だったセファロ分析(矯正分析)が瞬時にでき、診断も早くできます

デジタル技術やAIの進化は、歯科医療分野でも急速に広がりつつあります。