糖尿病と歯科の関係

糖尿病は血中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまう病気で、いくつかの種類があります。メジャーなのは「Ⅰ型糖尿病」「Ⅱ型糖尿病」です。
(糖尿病以外の病気や、治療薬の影響で血糖値が上昇し、糖尿病を発症することもあります)

「Ⅰ型糖尿病」膵臓でインスリンという物質を作れなくなってしまうため血糖値が高くなってしまいます。(インスリンは糖分をエネルギーに変換して血糖値を下げます)
「Ⅱ型糖尿病」は生活習慣や遺伝的な影響によりインスリンが出にくくなってしまうため血糖値が高くなってしまいます。

この糖尿病は血液検査の HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という過去1~2か月の平均血糖値で診断します。
HbA1c 値が6.5%以上になると糖尿病が疑われます。

さて糖尿病の患者さんの歯科治療を行う際の留意点をお話しします。

歯周病が糖尿病を悪化させてしまうため、先ず歯周病治療が必要になります。

HbA1cが8.0%以上の場合、止血に時間を要したり傷が治りづらくなるため外科処置をする場合、抗菌薬や抗生剤の服用が必要になる場合があります。

HbA1cが8.0%以上の場合、アドレナリン含有の歯科麻酔によって血糖値上昇のリスクがあります。

糖尿病で服用している薬(スルホニル尿素薬=SU薬)と歯科で処方する抗菌薬・鎮痛薬で低血糖を生じることがあります。

糖尿病は歯科と密接な関係があります。可能な限り内科の先生のもとで血糖コントロールができている状態で歯科治療を受けられることをお勧めいたします。できればHbA1cが 7.0%以下にコントロールされていると安心です。