老化
人の老化は漸次進むのではなく、44歳と60歳前後の2期に集中して加齢変化が起こるという。
8月14日にオンライン科学誌「ネイチャーエンジニアリング」に発表されたようだ。(「産経ニュース」から)
この研究はアメリカ カリフォルニア州の血液や皮膚のサンプル調査の結果、44歳と60歳前後の2期に代謝に係わる生体分子の変化が生じることが明らかになった というものらしい。
40代では心血管疾患や、アルコールや脂質代謝に係わる生体分子の変化が起こり、60代では免疫や炭水化物代謝に係わる生体分子の変化が起こるという研究結果のようだ。また肌や筋肉の老化もこの2期に集中するという。
細胞遺伝子学的には細胞分裂の回数を制限するテロメアが老化のカギを握ると言われているが、老化の要因はテロメアだけではないらしい。この研究を機にアンチエイジングの技術が更に進むだろう。
因みに染色体の末端にあるテロメアは細胞分裂を重ねるごとに短くなり やがて分裂を止める(=老化)。
命の回数券がテロメアといわれているのだ。
個人的にはサミュエルウルマンの「Youth(青春)」という詩に書かれている一節が老化の定義だと思っている。長文のポエムだがその一節を紹介する。
「青春とは人生のある期間を指すのではなく 心の持ち方をいう
歳を重ねただけでは人は老いない 理想を失うときに初めて老いがくる」