死後の世界

先日、小・中学校の同級生が他界した。ステージ4の癌で闘病中だったが1ヶ月前まで普通に釣りや麻雀を楽しんでいた。本人・家族、友人は覚悟はあっただろうがやはり寂しい。電池切れの機械のように動かなくなってしまった。
日本人は仏教徒でなくても習慣的に7日毎の審判の末、閻魔様の大審判を仰ぎ極楽浄土へ向かうという死後のイメージが定着しているが彼もそこへ向かうのだろうか? 地域や宗教、国によって違うのだろうが、科学と想像の境界線がまさに千の風になった時なのかもしれない。

しかし、科学と想像の境界線を越え、「死」は存在しないと提言する科学者がいる。
我々は死を迎えた後、「ゼロ・ポイント・フィールド」という場所で生き続けていくと説明する。
「死は存在しない」という書籍の中で、工学博士(原子力工学)の田坂広志氏は量子科学の切り口から仮説をたてている。

仮説は検証してエビデンスとなるのが科学だが、極楽浄土も「ゼロ・ポイント・フィールド」も検証が出来る日が来るのだろうか?

境界線を越えた科学の介入に、「センメルヴェイス反射」を生じる人は多いと思うがこの仮説は信じたい。
何故なら「死」は存在しないというのだから…。