「10月10日」は何の日?

10月に入り秋の気配が深まり各種イベントが盛りだくさんになってきた。

「10月10日」と聞いて「体育の日」と答えるのは昭和世代だ。
1964年(昭和39年)東京オリンピックが開催された10月10日を「体育の日」として国民の祝日にしたのは昔の話で、2000年(平成12年)から日曜と絡めた移動祝日(ハッピーマンデー制度)になり、2020年(令和2年)に「スポーツの日」と改称された。
趣旨は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」とされている。
したがって現在は「10月10日」は「体育の日」ではない。

「10月10日」「銭湯の日」なのだ。(1010=1000+10 という語呂合わせ)
1991年に東京都公衆浴場業生活衛生同業組合によって制定されたらしいが、今や「銭湯」自体が絶滅危惧種状態といえる。
昔、所沢小手指の近隣の武蔵藤沢という駅近くに銭湯があったが知る人は少ない。
先日キング&クイーンなる大型浴場施設(スパリゾート)が小手指にオープンしたが銭湯と呼ぶには大型すぎる。

 『あなたはもう 忘れたかしら
  赤い手ぬぐい マフラーにして
  二人で行った 横丁の風呂屋 
  一緒に出ようねって 言ったのに
  いつも私が 待たされた 
  洗い髪が 芯まで冷えて
  小さな石鹸 カタカタ鳴った
  あなたは 私の身体を抱いて 
  冷たいねって 言ったのよ…』

昭和世代の名曲「神田川」の一節だが、これこそが銭湯と呼ぶのにふさわしい。
今時 大型銭湯に石鹸や手拭いを持参する人はいない…