バイオフィルム(Biofilm)
バイオフィルム(Biofilm)とは、微生物や微生物が産生する物質などが集積したして出来たフィルム状の物質のことを言います。
昔から、歯科領域では歯に付着する虫歯菌や歯周病菌をはじめとする微生物の固まりのことを、プラーク(Plaque)またはデンタルプラーク(Dental Plaque)と呼んでいました。
歯医者さんを受診した際によく「プラークコントロールが重要です」と言われたことはありませんか? テレビのコマーシャルでもよく流れていました。
私が歯科大学を卒業したころは「バイオフィルム(Biofilm)」という言葉はまだありませんでした。
そもそもバイオフィルム(Biofilm)もプラーク(Plaque)も、歯周病菌などの微生物やその代謝物の集合体で同じものです。
いつごろから呼び方が変わったか定かではありませんが、今は歯についた付着物をバイオフィルム(Biofilm)と呼ぶようになっています。
流し台の排水溝や三角コーナーに付着するヌルヌルもバイオフィルム(Biofilm)と呼んだりもしますので、歯科領域以外で広義で使われる言葉になったのかもしれません。
バイオフィルム(Biofilm)は 細菌が産生した物質が蓄積したものなので、しっかりと落とした方がいいのです。初期の堆積物は歯ブラシで十分落とせますが、蓄積してしまうと固くなってハブラシでは落とせなくなってしまいます。
歯周病予防ではバイオフィルム(Biofilm)除去は特に大切です。
食後8時間程度でプラークは生成されますので、食事のあとは極力早めのブラッシングが効果的です。
食後のブラッシングは習慣づけるといいですね。