免疫とノーベル賞
2025年10月に大阪大学特任教授の坂口志文氏含む3名がノーベル生理学・医学賞を受賞した。免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見したということだ。
先日、アレルギーや自己免疫疾患と歯科の関係についてブログにて簡単に記述したが、この免疫の抑制についての発見は、近い将来多くの自己免疫疾患やがん疾患をお持ちの方に朗報となるだろう。
大学時代、免疫担当の細胞にはT細胞とB細胞があることを生理学で習ったが、そのメカニズムが解明されてきたのはまだ最近だ(2019年)。大学生当時は(今もだが)全く興味・関心がなく、生理学、生化学自体が苦手(大嫌い)であった。
研究には基礎研究と臨床研究があるが、基礎研究は地味という印象がある。この地味なミクロの基礎研究が、近い将来多くの人を救うことになるだろうことを、誰が予測しただろう・・・
この研究が更に進んで臨床研究に繋がり、多くの人が助かることを期待したい。
下世話な話で恐縮だが、ノーベル賞の賞金は日本円で約1億7千万円で受賞した3人で分け合うという。もっといただいてもいいのではないかと個人的には思う。
研究は地味だが人類の未来を大きく変える可能性がある夢と希望の科学なのだ。