オリンピック雑感2
連日感染者数が増えているコロナ禍、更に連日真夏日の酷暑の中、オリンピックも終盤を迎える。
オリンピック開催も危ぶまれた、はじめて尽くしの東京オリンピック2020(2021開催)だが、感動の連続だ。
初めてみる新競技や男女混合種目が増え、更に連日のメダルラッシュに興奮が冷めやらない。
初めて尽くしの東京2020(2021開催)だが、もう一つ大会史上初めてといわれるものがある。
トランスジェンダーを公表した選手が自認する性別で出場したという点だ。
この「2020東京オリンピック」を境に、「男か女か?」の違いは実は生殖器の違いや遺伝子のXYだけでは語れなくなったという事だ。
オリンピックにおける性差は実は生殖器の違いではなく、血中のテストステロン値によって決まるのだ。
陸上女子の一部種目ではテストステロン値を基準に参加資格を制限し、「女性」として生活している選手でも「女子」で競技できない???というルールを導入する最初のオリンピックが東京オリンピックのようだ。
テストステロンとは男性ホルモンの一つだが、性差を決める項目に入ることには、ちょっと理解に苦しむところでもある。
スポーツ界では1960年代から、女性のみを対象に試合での性別確認検査が導入され、性染色体や男性ホルモンのテストステロン値を基準に、女子種目に参加できる女性の「身体」を定義してきたという。
国際オリンピック委員会(IOC)は2004年からトランスジェンダー選手の参加を一定条件の下に認めており、今回の東京オリンピックが初参加となった。
東京オリンピックも、いよいよ後半戦が始まる。
アスリートたちを応援し、純粋にスポーツの祭典を楽しみたい。