北里柴三郎 先生

この名前を知らない人はいないと思いますが、詳しく知っている人も少ないかもしれません。
全身痙攣を起こし死に至る「破傷風」という病気の治療法を開発した人で、「ペスト」という病気の病原菌も発見した人でもあります。
傷風菌を純粋培養し、病原菌の濃度を調整して投与することによって耐性ができることを発見した細菌学者です。
毒素を弱毒化して少量ずつ注射すると、体内でその抗体が作られ、病気の治療や予防が可能になるという、「血清療法」を1890年に開発発表したのです。

それから 130年経ってコロナウィルスが蔓延するとは北里先生も予想もしていなかったと思います。

しかし、北里先生の研究を基礎に、今のワクチン療法が確立できていることは間違いありません。
「破傷風」「ペスト」をはじめ、「狂犬病」「インフルエンザ」「赤痢」などの血清療法も確立し、優秀な後継者を育成したことは今の医療の礎になっています。

「病気を未然に防ぐことが医者の使命」という予防医学の分野を確立した医療の先駆者です。

今のコロナ禍に北里先生がいたならどのような対応が良かったのかお伺いしてみたいと思うのは私だけだろうか?