75歳以上の患者窓口負担

コロナ禍で医療関係が疲弊している中、75歳以上の患者窓口負担が1割から2割に引き上げになるという。これは法案が通り、来年10月以降の実施が予定されているらしい。予算圧迫の為、社会保障を抑制し出費を抑えたいのはわからないでもないが何故今なのか。高齢者の医療費抑制が今のコロナ禍に必要な施策なのだろうかと言いたくなる。

歯科で多く使われるパラジウム合金は昔に比べ3倍以上に高騰して高止まりの中、保険点数は低いまま。
保険のブリッジを入れれば下手したらマイナス収入になってしまうことを一般の人(患者さん)は知る由もない。
歴代政権下の医療費抑制政策の為だろうか、金属高騰を補う保険点数改正はもはや望めない現実がある。

加えてコロナ禍での感染対策、待合室に患者さんを待たせない予約体制…
追い打ちをかける75歳以上の患者さんの窓口負担増法案の可決。
受診控えによる口腔内環境破壊は進み、サルコペニア・フレイル対策は後退するだろう…

おまけにコロナ禍で医療機関支援と銘打った補助金交付は、2月に書類を出してから半年以上も放置状態だ。
世界に誇れる日本の社会保障制度(健康保険制度)は一体大丈夫なのだろうか??

仕事終わりに一杯と言いたいところだがお店も緊急事態宣言の為休店。
飲食業界も大変だと思うが歯科を含めた医療機関も難しい舵取りを求められている現状なのです…