ベーチェット病と歯科治療
ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性の炎症性疾患で難病指定(国から医療費助成が受けられる)されている病気です。
身体の中の免疫バランスの異常によって生じる病気で、症状は人によって様々です。
このベーチェット病は歯科領域ととても関連があります。
ベーチェット病のほぼすべての患者さんに口腔内潰瘍などの粘膜症状が発現します。
口腔内に常在している連鎖球菌という病原菌に過敏反応をおこしやすく口腔内潰瘍などの症状を悪化させてしまいます。
したがってベーチェット病の患者さんは特に口腔内のケアをすることが大切です。
口腔内の潰瘍を改善・予防するためには、口腔内を清潔な状態に保つことが大切で、定期的な歯石や歯垢の除去が重要となります。
ステロイド治療を受けている場合、顎骨壊死(MRONJ)のリスクも考慮する必要がありますので、お薬を処方されている方は必ず申告して下さい。