歯科材料の未来
歯科材料の未来
2026年6月に保険点数改定があった。定期的に点数の増減があり、微々たる変化があるのだが、最近の改定では、新しい歯科材料や、その適応部位、また新しい術式、難解な指導加算や管理加算の新設が成され、比較的大幅な改正となった。治療から予防へ、アナログからデジタルへと点数のウェイトがシフトした感じだ。
また、当医院では訪問診療は行っていないが、高齢化を見据えて訪問歯科診療の大幅改訂がなされたようだ。
歯科材料に関しては新しい素材が保険点数に加わった。
CAD/CAM(コンピュータスキャニングと削り出し)技術の工学的進歩によって、今まで多く使われてきたパラジウム金属がレジンとセラミックを混ぜたハイブリッドセラミックに置き換わりつつある。
以前は保険の臼歯の被せ物は銀歯しか選択肢がなく、白くすると保険外で費用がかかったが、現在は保険給付の範囲が広がったのだ。
また、スキャンによる型採りの保険適応範囲も広がったのは患者さんにとって朗報だろう。
ハイブリッド冠は、以前は保険適用外だったが2014年先進医療から健康保険に導入され、一部の歯に限ってだけ保険適用となっていた。しかし現在では臼歯まで保険算定できるようになっている(ブリッジでは算定できない部位もある)。また、チタンの金属冠も保険点数に加わった。
ロシアが従来の歯科金属産出主要国だったせいもあり、社会情勢的にも脱パラジウム(脱貴金属)が加速した感じだ。遅きに失する感は否めないが、審美的にも脱金属は時代の流れだろう。
保険適応になるかどうかは国の政策にもよるが、歯科材料の未来は確実に脱金属の方向に向かっている。

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