酔古堂剣掃

この私の座右の銘の素敵な書は、私の同級生の書家が書してくれました
この私の座右の銘の素敵な書は、私の同級生の書家が書してくれました

『酔古堂剣掃』(すいこどうけんそう/すいこどうけんすい)

日本の江戸末期からよく読まれたという、中国の明朝末期の哲学者の言葉を陸紹コウ(りくしょうこう)という人が詩歌集にした書籍です。

この書籍の内容は、人間の生き方、真理、戒め、などの真髄について覚えやすい形にまとめたもので、簡潔な単文(漢文)になっています。このような、古典に由来する哲学的な内容の文学をアフォリズム文学といいます。『史記』や『漢書』に由来する内容の濃い書籍でしたが、何故か中国明朝は禁書扱いにしたため中国国内では普及せず、異国の日本に渡り江戸時代の教養人に評価されるようになったといわれています。安岡正篤という人がわかり易くこの内容を紹介しています。色々といいことが書いてあります。興味を持たれた方には是非おすすめしたい書籍です。

お酒の呑み方も書いてありますよ。春は郊外、夏は川辺、秋は船上、冬は部屋の中が呑むには良いらしいです…

成事毎在窮苦日(ことなすはつねにきゅうくのひにあり)」

<意味>物事を成し遂げるということは常に苦しさを伴うものである

敗事多因得意日(ことやぶるるはおおくとくいのひによる)」

<意味>物事が失敗するときは多分に得意満面のときである

 

他にこんなフレーズもあります

「野に咲く花も目にあでやかである

必ずしも牡丹(ぼたん)でなければならないことはない

村の地酒も人を酔わせる

何も銘酒でなければならないことはない」

どのように解釈されますか? 解釈は人それぞれです。

目立たず控えめではあるが、周りの人を喜ばせ、感動させる人でありたいと思います。