フレイル

「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
英語の「Frailty(フレイルティ)」を日本語で「フレイル」とすることを日本老年医学会が2014年に提唱した健康状態を表す新しい言葉です。
「Frailty」の日本語訳は「虚弱」・「脆弱」・「老衰」です。

「フレイル」とは健康と要介助状態の中間状態のことで、適切な支援介護をすれば生活機能の維持向上が可能な状態とされています。
簡単に言うと「転ばぬ先の杖」的支援介助を必要とする状態のことです。

最近、この言葉をよく聞きます。
介護保険が定着してきたためかどうかはわかりませんが、そのままにしておけば要介護状態になってしまう前段階で生活機能の向上を目指すというのはたいへんいいことだと思います。

「フレイル」状態の基準は以下の通りです

1.体重減少(意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少)
2.疲れやすい(何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる)
3.歩行速度の低下
4.握力の低下
5.身体活動量の低下

フレイルの状態に家族や医療者が早く気付き対応することができれば、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に至る可能性を減らすことができます。

歯科の領域でも特に「フレイル」の治療は重要です。
「噛む、食す」という行為は非常に重要視されるからです!
「フレイル」という言葉をもし お医者さんから聞いたら歯医者さんにも是非ご相談ください。